中国商務省は3日、カナダから輸入している菜種について、価格が不当に安く抑えられている疑いがあるとして、調査を始めると発表しました。

菜種は、食用油の原料などとして使われ、カナダは、世界の主要な産地となっています。

調査の結果しだいでは、カナダ産の菜種について関税が上乗せされる可能性があるほか、中国商務省はカナダから輸入する一部の化学製品についても同様の調査を行う方針を示しています。

カナダ政府は8月26日、中国製のEVについて、10月から新たに100%の関税を課すほか、鉄鋼製品やアルミ製品にも25%の関税を課す方針を明らかにしていて、今回の調査は、こうした方針への対抗措置とみられます。

カナダによるEVなどへの関税について、中国商務省は3日の発表で「差別的で一方的な制限措置を強く非難し、断固として反対する」と改めて表明したうえで、WTO=世界貿易機関に提訴する方針も示しました。

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