新型コロナウイルスの感染拡大で都市封鎖された中国湖北省武漢の実態を発信して実刑判決を受け、今年5月に出所した元弁護士の女性人権活動家、張展氏(41)が再び当局に拘束された。中国の人権問題を扱うウェブサイト「維権網」が1日に伝えた。

 同サイトなどによると、張氏は8月、拘束された人権活動家を支援するため甘粛省に行ったあと、故郷の陝西省を訪れたところを警察に拘束された。上海の留置施設にいるとみられるが、どのような法的手続きで拘束されたかは不明という。

 張氏は2020年2月から、「市民記者」として封鎖された武漢で取材し、混乱する医療現場の様子や人びとの声をSNSで発信した。同年6月に逮捕され、12月に騒動挑発罪で懲役4年の実刑判決を言い渡された。裁判所は判決で、張氏が武漢のコロナ感染状況を歪曲(わいきょく)し、虚偽の情報を国内外に流して公共の秩序に重大な混乱をもたらしたと認定していた。(瀋陽=金順姫)

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