日本製鉄によるUSスチールの買収の成立は難しいとの見方が強まった

【ニューヨーク=斉藤雄太】4日の米株式市場で米鉄鋼大手USスチールの株価が一時、前日比2割安と急落した。米ワシントン・ポストと英フィナンシャル・タイムズが同日、バイデン米大統領が日本製鉄によるUSスチール買収計画に対して中止命令を出す方向だと報じたことで、買収成立は難しいとの見方が一段と強まった。

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4日のUSスチール株はおおむね36ドル台で推移していたが、報道後に一時27ドル程度まで落ち込み、年初来安値を付けた。日本製鉄による買収案をめぐっては、大統領選の民主党候補のハリス副大統領が反対の意向を示したことで、USスチール株は3日にも6%安になっていた。共和党候補のトランプ前大統領も買収を阻止すると公言している。

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