ボサノバの大ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」で知られる、ブラジル出身の音楽家セルジオ・メンデスさんが5日、米ロサンゼルスで死去した。83歳だった。AP通信などが報じた。
家族が声明で明らかにした。長期にわたる新型コロナウイルス感染の後遺症との闘いの末、亡くなったとしている。
音楽学校でクラシック音楽を学び、ピアニストとして活躍。1950年代後半から、当時人気が集まっていたボサノバを演奏し始めた。62年に米ニューヨークでの歴史的なボサノバコンサートに参加。アルバム「セルジオ・メンデス&ブラジル’66」に収録されていた「マシュ・ケ・ナダ」は世界的なヒット曲となった。
生涯で35枚以上のアルバムを作製し、ブラジル大統領府によれば、米国のヒットチャートのトップ100に14曲をランクインさせたという。93年にはグラミー賞を受賞した。
来日公演も多かった。日本びいきで、かつて自宅には和風庭園もあり、コイを泳がせていた。(翁長忠雄)
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