中国で2023年7月に外相を解任された秦剛氏が、外務省傘下の出版社に勤務しているとアメリカの有力メディアが伝えました。
8日付のワシントン・ポストは、2人のアメリカ政府元高官の話として、秦剛前外相が国際関係の書籍を出版する「世界知識出版社」に勤務していると報じました。
元高官によると、秦氏が配属されたのは2024年の春頃で、名目上は外務省傘下で国営だが降格処分で投獄されないもののキャリアは終わったとしています。
秦氏は外務省報道局長や駐米大使を経て当時56歳の若さで外相に就任し、その後、副首相級の国務委員まで昇格していました。
スピード出世には習近平国家主席の抜擢があったとされています。
しかし、秦氏の動静は2023年6月に突然途絶え、不倫や機密漏洩など多くの噂が流れましたが、2023年7月に詳しい説明がないまま解任されていました。
中国外務省の報道官は9日の会見で、ワシントン・ポストの報道について「そうした状況は把握していない」とコメントしています。
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