中国の税関当局が10日発表した8月の貿易統計によりますと、輸出額はドル換算で去年の同じ月と比べて8.7%の増加となりました。

輸出額の増加は5か月連続で、主要な貿易相手のヨーロッパ向けが大きく増えたことや、東南アジアやアメリカ向けも増加したことなどが主な要因です。

また、輸入額は去年の同じ月と比べて0.5%の増加となり、2か月連続でプラスとなりました。

中国では、不動産不況の長期化や厳しい雇用情勢などを背景に内需が停滞していて、輸出の拡大が景気のけん引役として期待されています。

ただ、中国の輸出をめぐっては、EV=電気自動車などが過剰生産によって不当に安く輸出されているなどとして欧米で関税引き上げの動きが出ていて、今後、輸出の動向にどう影響するかが焦点となります。

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