ウクライナの無人機攻撃で損傷したとされる集合住宅(10日、モスクワ州ラメンスコエ)=ロイター

【モスクワ、キーウ=共同】ロシア各地に9日夜から10日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、モスクワ州のボロビヨフ知事によると同州ラメンスコエでアパートが損傷し、女性(46)が死亡した。負傷者は3人。ロシア国防省はモスクワ州で20機を撃墜し、ロシア西部や南部を含めて計144機を撃ち落としたと発表した。

この攻撃により首都周辺のドモジェドボやブヌコボなど主要空港では発着が6時間以上にわたり停止した。

ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事は9日、州内の2集落でロシア軍の攻撃があり、民間人2人が死亡し、3人が負傷したと発表した。

一方、イランがロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、ウクライナ外務省は9日、イラン大使館の幹部を呼び出し「2国間関係に破壊的な影響を与える」と警告した。イエルマーク大統領府長官はイランを名指しせずに「テロ国家に兵器を渡す国は罰するべきだ」と訴えた。

英紙タイムズが6日、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じていた。イラン外務省は「ウクライナでの戦争に関与していない」として報道内容を否定している。

欧米は、ウクライナがロシア領内を攻撃するのに欧米供与の長射程兵器を使うのを制限している。イエルマーク氏は、ロシア領内のミサイル貯蔵庫を長射程兵器で攻撃することを認めるよう要求した。

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