アメリカの大統領選挙の最大のヤマ場となる、民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領の初めてのテレビ討論会が、日本時間の11日午前10時に始まり、2人は冒頭で握手した。

アメリカ・ABCテレビが主催する討論会は激戦州の1つ東部ペンシルベニア州で行われていて、全米のみならず世界が注目している。

討論会では、相手の発言中はマイクの音が消される他、メモの持ち込みも禁止された。

ハリス氏は冒頭で自らについて「中間層を支える唯一の計画を持つ候補者だ」とアピール。トランプ氏については、「南北戦争以降の最もひどい民主主義への攻撃を行った」「トランプ政権は貿易赤字と貿易戦争を残した」と批判した。

一方トランプ氏は、4年前に比べてアメリカ国民の生活が良くなっているのかとわれると、「経済はひどかった、インフレも前代未聞だ」「不法移民が仕事を奪っている」「人々はベーコンも卵も買えない」「トランプ政権時の経済はすばらしかった」と現政権を厳しく批判した。

その上で、「私の経済計画はすばらしいと専門家は言っている」「ハリス氏はプランがない。バイデン大統領の構想をそのまま引き継いでいるだけだ」と、ハリス氏を批判した。

会場の周辺では道路が封鎖され、バリケードが設置されるなど厳戒態勢が敷かれている。

討論会を前に、両陣営がそれぞれ相手を批判する声明を出していて、特に経済や不法移民などを巡って激しい応酬が予想されている。

討論会の出来次第では今後の選挙に大きな影響を及ぼす可能性もあり、全米が注目している。

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