【ソウル=上野実輝彦】韓国軍合同参謀本部は12日、北朝鮮が同日午前7時10分ごろ、首都平壌(ピョンヤン)付近から日本海に向けて複数の弾道ミサイルを発射したと明らかにした。日本の防衛省は、少なくとも2発が最高高度約100キロで350キロ以上飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられると発表した。

◆前日から中ロが大規模海洋演習

北朝鮮の国旗

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は7月1日以来。合同参謀本部関係者は、8〜9月に行われた米韓合同軍事演習への反発や、ロシアへのミサイル輸出に向けたテストが目的だった可能性を指摘した。高度や飛行距離から、発射したのは口径600ミリの超大型放射砲(多連装ロケット砲)「KN25」だったとみられている。  中国とロシアは11日から大規模な合同海洋軍事訓練を行っており、北朝鮮が歩調を合わせた可能性がある。また北朝鮮は、4〜8日の間に連続して「ごみ風船」を飛ばし、11日夜にも20個のごみ風船を飛ばした。ミサイルと合わせて複合的な挑発を行ったとの見方もある。 

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