ペルーのフジモリ元大統領はがんと闘病の末、11日、86歳で亡くなりました。

ペルー政府は3日間の日程で、全土で喪に服すことなどを決め、12日、フジモリ元大統領のひつぎは、娘のケイコ氏の自宅から家族に見守られながら車に乗せられて、国立博物館に運ばれました。

多くの人が弔問できるようこの会場が選ばれたということで、部屋の中に安置されたひつぎにはペルーの国旗がかけられていました。

フジモリ元大統領は1990年に日系人として初めてペルーの大統領に就任し、1996年に発生した日本大使公邸人質事件では救出作戦を指揮し、大半の人質を救出しました。

一方で強権的な政治姿勢が批判を浴びてきたほか、在任中に治安部隊を指揮して市民を殺害した殺人などの罪で禁錮25年の判決を受け、刑務所に収監され、去年、釈放されていました。

国立博物館の外には、元大統領に別れを告げようと支持者を中心に多くの人が花を持ったり、写真を掲げたりしながら列をつくっていました。

79歳の女性は「彼はテロを打ち破り、外国投資に門戸を開き、雇用を創出した。私たちは彼に永遠の感謝をささげます」と話していました。

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