ウクライナは、空爆をとめるにはロシアにあるミサイルの発射拠点などを破壊する必要があるとして、欧米から供与された射程の長いミサイルをロシア領に対して使えるよう制限の撤廃を求めていますが、欧米側は、ロシアを刺激しすぎることを懸念し、国境沿いの一部の地域を除いて使用を認めていません。

こうした中、プーチン大統領は12日、滞在先のサンクトペテルブルクで国営テレビの取材に対し、長距離兵器の運用はNATOの関与がなければできないなどと指摘しました。

そのうえで、欧米が使用を認めれば「NATO諸国がロシアと戦うことを意味し、紛争の本質を変える。われわれは突きつけられる脅威に対して、しかるべき決断を下すことになる」と述べ、欧米側を強くけん制しました。

使用制限の撤廃については、13日にアメリカの首都ワシントンで行われるバイデン大統領とイギリスのスターマー首相との会談でも引き続き協議が行われる見通しです。

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