【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月13日の動き)

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ゼレンスキー大統領 越境攻撃の成果強調

ウクライナ軍は、先月からロシアの西部クルスク州への越境攻撃を続けていて、先月下旬の時点で東京23区の2倍の面積にあたる、およそ1300平方キロメートルの地域と100の集落を掌握したとしています。

これに対し、ロシア国防省は13日、越境攻撃を続けるウクライナ軍に反撃を行い、今月7日以降、クルスク州であわせて10の集落を掌握したと発表しました。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、首都キーウでの会合で越境攻撃について、「われわれが期待した成果をもたらした。ハルキウ州では敵の進軍が止まり、ドネツク州では進軍を遅らせた」と述べ、ウクライナ東部でのロシア軍の進軍を遅らせることができたなどと成果を強調しました。

そのうえで、越境攻撃に対するロシア軍の反撃について、「ロシアは急速に攻撃を展開し、6万人から7万人の兵士を投入しようとしていて、われわれが知るかぎり、すでに4万人近くが投入された。ただ、今のところ、目立った成果は得られていない」と指摘しました。

米国務長官“ロシア国営メディアRTは情報機関の役割担う”

アメリカのブリンケン国務長官は13日、記者会見を開きロシア国営メディアのRTはサイバー活動能力を備えていて、情報工作活動にあたっていると指摘しました。

具体的にはウクライナ侵攻でロシア軍の部隊が使う無人機や無線機器などの調達資金をインターネットを通じて募るクラウドファンディングを運営するなどしているとしています。

ブリンケン長官は、RTなど複数のロシアメディアについて「ロシア政府のプロパガンダを拡散するだけではなく事実上、ロシアの情報機関の1つの部門のような役割を担っている」と述べました。

その上で、アメリカをはじめイギリス、カナダの3か国は、同盟国などと連携してロシアの情報活動による脅威への対応を強化するとしています。

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