１７日、レバノンの首都ベイルートで、通信機器の爆発により負傷し病院に運ばれる男性（ＡＰ＝共同）

　【エルサレム共同】レバノンの首都ベイルート郊外や同国南部で１７日、親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員らが使用している小型の通信機器が相次いで爆発した。レバノンのアビアド保健相は８人が死亡、約２７５０人が負傷したと発表した。通信機器は「ポケットベル（ポケベル）」型で、イランのメヘル通信は爆発で駐レバノンのイラン大使が軽いけがをしたと伝えた。 　ＡＰ通信はレバノンの消息筋の話として、イスラエルによる攻撃と考えられると報じた。ロイターによると、通信機器は数カ月前にレバノンに持ち込まれたという。ヒズボラはパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスと共闘している。 　イスラエル首相府は１７日、ガザの戦闘の目標に、レバノンのヒズボラとの交戦で避難するイスラエル北部の住民を確実に帰還させることを含めると発表した。治安閣議で決定した。国境地帯で続く交戦が拡大する恐れがある。 　イスラエルのネタニヤフ首相は１６日、中部テルアビブでバイデン米政権のホックスティーン特使と会談。ヒズボラに対する攻撃強化を訴えた。


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