レバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが使っているポケットベルのような通信機器が相次いで爆発した事件で、米紙ニューヨーク・タイムズが「通信機器の製造元」と報じた台湾のゴールド・アポロ社は18日、爆発した通信機器は「BAC」という企業が生産、販売しているものだと説明した。製造や設計にゴールド・アポロ社は関わっていないと訴えている。

 同社が報道陣に対し声明を配布した。声明によると、同社はBAC社にブランド使用権を認めており、爆発したと報じられた機種はBAC社が製造、販売しているものだという。

 報道陣の前に姿をみせたゴールド・アポロ社の許清光会長は、BAC社の詳細な情報については明らかにしなかった。

 台湾の経済部(経済省)によると、ゴールド・アポロ社は1995年設立。24年1~8月、4万台余りのポケットベルを海外に輸出しているが、主な輸出先は欧米国家で、レバノンに直接輸出した記録はないという。(台北=高田正幸)

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