【ソウル=上野実輝彦】韓国軍合同参謀本部は18日、北朝鮮が同日午前6時50分ごろ、中西部の平安南道价川(ピョンアンナムド・ケチョン)付近から北東に向けて短距離弾道ミサイルを複数発射したと発表した。約400キロ飛行したという。日本の防衛省によると、ミサイルは午前6時53分ごろと同7時23分ごろに発射され、北朝鮮内陸部の東岸付近に落下し、日本の排他的経済水域(EEZ)には到達しなかった。

北朝鮮の国旗

 北朝鮮は金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が9日の建国記念日に合わせた演説で軍事力強化の重要性を改めて強調した後、ミサイル発射など軍事関連の行動を続けている。ウクライナ侵攻を続けるロシアへのミサイル提供や、11月に行われる米大統領選を視野に入れている可能性がある。  今月12日にも、口径600ミリの超大型放射砲(多連装ロケット砲)を発射し、搭載車両の性能試験を実施したと主張。13日には、核弾頭に利用する高濃縮ウランの製造施設を初めて公開した。 

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