男児が通っていた日本人学校の周辺に増設された監視カメラ=19日、中国広東省深セン市(共同)
【深セン共同】中国広東省深センで日本人の男子児童(10)が刺殺された事件で、男児が通っていた日本人学校の周辺では20日までに監視カメラが増設された。中国当局は日本側が要請した警備強化への迅速な対応をアピールしたいとみられる。 在中国日本大使館は中国の孫衛東外務次官が金杉憲治駐中国大使と19日実施した電話会談で「今回の事案は前科のある者による個別の事案」と説明したと同日夜発表した。ただ容疑者の男(44)の動機など事件の真相につながる情報は公表しておらず、邦人社会に広がる不安の解消は難しい。 登校中だった男児は18日、校門から約200メートルの通学路で刺された。学校や事件現場近くでは、遅くとも19日朝には監視カメラの増設作業が始まり、子ども連れの家族らが足を止めて見ていた。 金杉氏は19日に深セン市の羅晃浩副市長と面会し、警備強化や邦人の安全確保を求めた。ただ事件に関する情報が少なく、邦人社会からは「中国の対応は信じられない」といった意見も上がっている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。