日本で人気の焼き鳥チェーンが韓国に進出。
“トリキ流”のスタイルで地元の人の心をつかみます。
19日、焼き鳥チェーン「鳥貴族」の韓国1号店がプレオープンを迎えました。
鳥貴族が韓国初進出の地に選んだのが、ソウルの原宿ともいわれる若者に人気の街、弘大(ホンデ)です。
韓国では日韓関係の改善に伴い、“日本風”の店が急増していて、日本式の居酒屋は韓国語でも“イザカヤ”です。
居酒屋の利用者は「雰囲気の良い飲み屋に行きたいから、居酒屋によく行く」「ハイボールが好きで(日本式居酒屋に)よく来ます」と、韓国でも受け入れられているようです。
鳥貴族が進出することについて、地元の日本式居酒屋の店主は「居酒屋の中でも、焼き鳥だけのお店が結構あって、そういうお店がピンチなのではないか」と話します。
一方で、これまでも日本の居酒屋チェーンは韓国に進出していますが、コスパや味付けの好みの違いなどから相次いで撤退を余儀なくされています。
そんな韓国進出を成功させるべく、鳥貴族の本社幹部が先週、料理や酒の味をチェックするためにソウルを訪れました。
議論になったのはハイボールです。
日本と違い、韓国のハイボールは甘いトニックウォーターで割るのが一般的で「甘っ」「これだけ差があると…」と驚きの声が上がりました。
議論の結果、日本の味を伝えるとともに、韓国の人になじみのものと双方の味を提供することになりました。
様々な試行錯誤を経てのプレオープンになりましたが、韓国の人たちの反応は「コストパフォーマンスでは絶対に(韓国の店は)かなわないと思う」「ここは日本スタイル(の料理)が食べられるので、それがいいと思う」「今とても両国間の仲が良くて韓国人も日本旅行によく行くし、日本料理が大好きですから」と、なかなかの好感触です。
9月28日の本格オープンに向け、弾みがつきました。
鳥貴族コリアの筒井信人社長は「あとは厨房(ちゅうぼう)の連携、サービス面での向上、ここら辺をあと1週間で徹底して品質の良い商品、最高の笑顔でのお出迎えを徹底してやっていく。(韓国人が)あっと驚くような焼き鳥の業態が日本から来たなというのは、確信を持って言える」と話しました。
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