イスラエル軍は、20日に行ったレバノンの首都、ベイルート郊外への空爆によってヒズボラの幹部の司令官や精鋭部隊のメンバーなどを殺害したとして、「ヒズボラの軍事的な指揮系統はほぼ壊滅した」と主張しています。

レバノンの保健省は、住宅街に向けて行われたこの空爆でこれまでに37人が死亡したと発表しました。

こうした中、イスラエル軍は、21日、レバノン南部のヒズボラの拠点などおよそ180の標的に攻撃を加えたと発表しました。

これに対してヒズボラもレバノンと接するイスラエル北部を攻撃していて、イスラエルのメディアは軍の話としておよそ100発のロケットが飛来したと伝えています。

イスラエル政府がヒズボラへの攻撃を続行する方針を示すなか、ヒズボラは今月17日から相次いだ一連の通信機器の爆発がイスラエルによる犯行だとして報復する構えを崩しておらず、緊張のさらなる高まりが懸念されています。

一方、イスラエル軍はガザ地区でイスラム組織ハマスへの攻撃も続けていて、現地の保健当局は、21日に避難者が身を寄せる学校が攻撃を受け、子どもや女性を含む22人が死亡し、30人がけがをしたと発表しました。

保健当局の発表によりますと、ガザ地区での死者は21日までに4万1391人に上り、犠牲者は増え続けています。

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