21日に投票が行われたスリランカの大統領選挙は現職の大統領のウィクラマシンハ氏、野党「統一人民戦線」の党首プレマダーサ氏、野党の左派勢力「国民の力」を率いるディサナヤケ氏の事実上、3人で争われました。

選挙管理委員会は日本時間の午後5時ごろ、声明を出し、開票の結果、どの候補者も当選に必要な過半数に届かず、ディサナヤケ氏とプレマダーサ氏の上位2人の野党候補による票の再集計が行われると発表しました。

投票では、第3希望まで候補者を選ぶことができ、上位2人について第2希望以下の票を再集計して、当選者を決めるということです。

今回の選挙では、おととし、デフォルト=債務不履行に陥った経済の立て直しのため、ウィクラマシンハ氏が進めてきた、緊縮政策の是非が最大の争点となりました。

ウィクラマシンハ氏はIMF=国際通貨基金から支援を取り付けたうえで、増税や電気代などの値上げに踏み切りましたが、国民からは強い反発を招き、支持を伸ばせなかったものとみられます。

野党の2人の候補は緊縮政策の見直しを訴えていて、日本などが主導してきた債務再編にも影響が及ぶ可能性があります。

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