21日投票が行われたスリランカの大統領選挙は、現職の大統領のウィクラマシンハ氏、野党「統一人民戦線」の党首プレマダーサ氏、野党の左派勢力「国民の力」を率いるディサナヤケ氏の事実上、3人で争われました。

開票の結果、どの候補者も当選に必要な過半数に届かず、上位2人の野党候補による票の再集計が行われ、ディサナヤケ氏が574万票あまり、プレマダーサ氏が453万票あまりでディサナヤケ氏が勝利しました。

スリランカはおととし、デフォルト=債務不履行に陥り、大統領に就任したウィクラマシンハ氏がIMF=国際通貨基金から支援を取りつけた上で、増税や電気代などの値上げに踏み切りましたが、国民から強い反発を招いてきました。

この緊縮政策の是非が最大の争点となった今回の選挙で、ウィクラマシンハ氏は伸び悩んだ一方、緊縮政策の見直しを訴えたディサナヤケ氏が不満の受け皿となって、支持を伸ばしたとみられています。

ディサナヤケ氏はIMFとの合意の見直しも明言していることから、今後、日本などが主導してきた債務再編にも影響する可能性があります。

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