国連総会の一般討論演説などに出席するため各国の首脳らが集まっているニューヨーク・マンハッタンの国連本部の周辺は、人や車両の行き来が制限され厳重な警備態勢が敷かれています。

こうした中、イスラエルに抗議するデモは当初ネタニヤフ首相が一般討論演説を行う予定だった26日に複数の市民団体が呼びかけて行われ、参加者たちはパレスチナやレバノンの旗を振りながら、怒りの声を上げていました。

そのうえでネタニヤフ首相に対して「あなたは歓迎されていない」などと声をあわせて訴え、ICC=国際刑事裁判所の主任検察官から戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで逮捕状が請求されていることを受け、国連総会への出席にあわせて身柄を拘束するよう求めていました。

さらに非難の矛先はイスラエルの同盟国として支援を続けるアメリカのバイデン政権や、攻撃をいっこうに止めることのできない各国のリーダーたちに対しても向けられています。

参加者「今のこの状況止めなければ」

仲間とともに抗議デモを呼びかけたという男性は「ネタニヤフ首相はレバノンに戦線を広げ、虐殺を拡大しようとしています。逮捕されるべきだと訴えるために集まったのです」と話していました。

また、両親がホロコーストを経験したユダヤ人だという女性は「ユダヤ人として正義のために立ち上がる義務があります。今のこの状況を止めなければなりません」と話していました。

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