アメリカのブリンケン国務長官と中国の王毅外相は27日、およそ1時間にわたって会談しました。

会談後に行った記者会見で、ブリンケン長官は「台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を強調するとともに、南シナ海における中国の危険で不安定化をまねく行動に懸念を示した」と述べました。

また、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、中国が表向き戦争終結を望むとしつつもロシアに軍事転用が可能な物資を提供していることについて強い懸念を改めて表明したとしています。

一方で、ブリンケン長官は「われわれは首脳どうしの意思の疎通が重要だということで一致し、今後、数週間から数か月で会談が実現するものと予想している」と述べ、バイデン大統領と習近平国家主席との会談が実現するとの見通しを示しました。

11月には、南米でG20=主要20か国の首脳会議などが行われる予定で、両国はこうした国際会議の場での首脳会談の開催を模索していくものと見られます。

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