アメリカの気象当局によりますと、ハリケーン「ヘリーン」は26日、5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」の勢力で、アメリカ南部のフロリダ州に上陸しました。

ハリケーンはその後、熱帯低気圧に変わりましたが、ノースカロライナ州やジョージア州など6つの州で大規模な洪水や土砂崩れなどが相次ぎ、CNNテレビによりますと、死者の数は少なくとも93人に上っているということです。

このうち深刻な被害が出ているノースカロライナ州のバンコム郡では、およそ600人の行方がわからなくなっていると伝えています。

ノースカロライナ州では、多くの道路が通行止めになり、停電や断水、通信障害などの被害も広がっているということで、現地からの映像では、横転して川に落ちている車や建物が崩れてがれきが散乱している様子が写っています。

被害の拡大を受けて、バイデン大統領は29日「緊急対応の活動に支障が出ないようになれば、すぐに被災地に行くつもりだ」とSNSに投稿しました。

また、ホワイトハウスは、ハリス副大統領も現地の状況が許せば被災地を訪問する予定だとしています。

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