ソウル・梨泰院で、雑踏事故の現場近くで献花する人々=2022年11月
判決では、地元の竜山(ヨンサン)署長だった李林宰(イイムジェ)被告について「速やかに事故状況を把握する努力を怠り、講じた措置も遅きに失した」と指摘。「被告人らが注意義務を果たしていれば予防できた人災で、遺族らも厳罰を望んでいる」とした。 保身目的の虚偽報告書作成や、国会での偽証については無罪と判断した。 竜山署で緊急通報を担当していた署員2人にも、業務上過失致死傷罪でそれぞれ禁錮2年(同禁錮5年)と、禁錮1年、執行猶予2年(同禁錮2年6月)を言い渡した。◆地元区長は無罪「注意義務あるとみるのは難しい」
事故が発生した竜山区の区長で、業務上過失致死傷などの罪に問われた朴熙英(パクヒヨン)被告に対する判決公判も同日あり、ソウル西部地裁は無罪(同懲役7年)を言い渡した。「人波の管理や統制に関する直接的、具体的な業務上の注意義務が行政区にあるとみるのは難しい」と指摘した。 事故は、新型コロナウイルス禍明けのハロウィーンを前に集まった若者らが、狭い路地に多数倒れ込んで発生。日本人2人を含む159人が犠牲になった。警備の不備や警察の対応の遅れなどが問題視されていた。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。