アメリカのホワイトハウス高官は1日、NHKなどの取材に対し「イランがイスラエルに対して近く、弾道ミサイルを発射する準備をしている兆候がある」と明らかにしました。

このなかで高官は「われわれは、イスラエルに対する攻撃を防御するための準備を積極的に支援している」とした上で、「イランがイスラエルを直接、攻撃すれば、イランにとって重大な結果をもたらすだろう」とコメントしイランを強くけん制しました。

アメリカのニュースサイト、アクシオスは、イスラエル政府高官の話としてイランの攻撃は数時間以内に実行されるだろうとも伝えています。

イスラエル軍は、9月27日に行ったレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの本部への空爆で、最高指導者のナスララ師を殺害したほか、1日には、ヒズボラに対して、限定的な地上作戦を開始したと発表し、レバノンへの侵攻に踏み切りました。

イランは、ことし4月にも、シリアにあるイラン大使館が攻撃を受けたことへの報復だとして、イスラエルに対して多数の無人機やミサイルによる大規模な攻撃に踏み切っています。

イランは、ヒズボラを支援し後ろ盾となってきたことから、イスラエルのヒズボラへの攻撃に反発を強めていて、中東地域での紛争のさらなる拡大が懸念されています。

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