【エルサレム=時事】イスラエルのカッツ外相は2日、グテレス国連事務総長を「ペルソナ・ノン・グラータ（好ましからざる人物）」に指定し、イスラエルへの入国を禁止すると発表した。グテレス氏がイランによるイスラエル攻撃を明白に非難していないと批判した。
カッツ氏は声明で、昨年10月のイスラム組織ハマスのイスラエル奇襲でも、グテレス氏が「ハマスによる虐殺と性的な残虐行為をいまだに非難していない」と主張。「テロリストや殺人者を支援する反イスラエルの事務総長であり、今後何世代も国連の歴史において汚点として記憶されるだろう」と糾弾した。
グテレス氏はこれまでパレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとハマスの戦闘でも、ガザの人道危機拡大を懸念しイスラエルに自制を要請。「地上侵攻は容認できない」などと訴え、イスラエルの反発を招いていた。
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