ロシア外務省のザハロワ報道官は2日の記者会見で、ロシア軍の哨戒機が9月下旬に日本領空を侵犯した問題について、「日本側は外交ルートを通じて抗議しようとしたが、ロシア側は認めなかった。我々には(抗議の)正当性を確認する情報がない」と述べた。

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 ザハロワ氏は「このような問題を政治問題化する東京の姿勢は非生産的であり、(国防省など)適切なルートを通じて議論されるべきだ」と主張した。

 防衛省によると、ロシア軍の哨戒機1機が9月23日午後、北海道・礼文島の北側で、3回にわたり日本領空を侵犯。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、光や熱を発する装置「フレア」による警告を初めて実施した。

 林芳正官房長官は同日、「極めて遺憾」と述べ、外交ルートを通じてロシア政府に厳重に抗議し、再発防止を強く求めたと明らかにしていた。

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