スターマー首相は2日、ブリュッセルのEU本部でフォンデアライエン委員長と会談しました。

この中で双方は、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナへの支援や、不法移民、気候変動、それにエネルギー価格などの課題に対処するため緊密に連携していくことを確認したほか、経済やエネルギー、安全保障といった分野での協力の強化を目指し、2025年以降、定期的に首脳会談を行うことで合意しました。

スターマー首相は、イギリス経済は2020年のEU離脱で貿易上の障壁ができ、成長が妨げられているとして、EUとの関係改善を重点政策に掲げていて、会見で「国民は、より安定した基盤に基づくヨーロッパとの関係こそが、成長、雇用、安全にとって重要だと知っている」と強調しました。

一方、フォンデアライエン委員長もSNSに「ともに志を同じくするパートナーとして、緊密に協力する必要がある」と投稿しました。

ただEU側にはかつてみずからEU離脱を選んだイギリスとの関係改善に警戒感が根強く、特に貿易ルールの見直しをめぐる協議は難航する可能性も指摘されています。

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