47年前、中学1年生の時に新潟市の中学校から帰る途中、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんはことし還暦で、5日で60歳の誕生日を迎えました。

4日夜、東京・文京区で支援団体などが開いた集会には母親の早紀江さん(88)が出席し「もう47年ということばに出したくないほどの長い年月、人の一生に関わるくらいの長い年月です。何にも悪いことをしていないのに、北朝鮮に連れて行かれたまま考えられないような時間が過ぎてしまいました」などと話し、一刻も早いすべての拉致被害者の救出を求めました。

また、めぐみさんの弟で拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんは石破総理大臣が自民党の総裁選挙で訴えた東京と北朝鮮のピョンヤンにそれぞれ連絡事務所を開設し交渉の足がかりを作るという政策について触れ「北朝鮮において拉致被害者は厳重な管理下にありますが、連絡事務所の開設はどこにいるかわからないといううその前提にたっています。単に北朝鮮がたくらむ時間稼ぎや幕引きに加担することになります」と述べ、家族会として反対する意向を改めて示しました。

集会のあと早紀江さんは「毎年、10月5日になるといろんなことを思い出していましたが、年をとってくると思い出す力もなくなり、いろんなことができなくなっています。日本政府には解決させないと何にもならないということを認識してもらったうえで動いていただきたいです」と話していました。

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