イスラエルの攻撃を受け、レバノン南部で立ち上る煙=4日(AP=共同)
【エルサレム共同】イスラエル軍は4日、レバノン南部で「限定的」として9月30日に始めた侵攻で、親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員約250人を殺害し、武器庫など2千以上の目標を攻撃したと発表した。ガラント国防相は「ヒズボラは深刻な打撃を受けている」と強調。地元テレビは、北部の戦闘は2~3週間で沈静化するとの楽観的な見方を報じた。 軍は連日、戦闘機や戦車を使って激しい攻撃を続けているが、ヒズボラの応戦で死傷者も出ており、短期戦になるかどうかは見通せない。 ヒズボラ系救急当局は4日、レバノン南部で救急隊員11人がイスラエル軍の直接攻撃で殺害されたと発表した。イスラエル軍報道官は、ヒズボラ戦闘員や武器の輸送で救急車両が使われているとし、攻撃を正当化した。 一方、軍は占領地ゴラン高原の基地が3日にイラクから飛来した無人機に攻撃され、兵士2人が死亡、20人以上が負傷したと発表した。イスラム組織ハマスやヒズボラと共闘する親イラン武装勢力の連合体「イラクのイスラム抵抗運動」などによる対イスラエル攻撃が激化している。
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