アメリカ大統領選で競うトランプ氏(左)とハリス氏(右)
◆暗殺未遂の現場で「ファイト」連呼
暗殺未遂事件で一命を取り留めた因縁の地に立ったトランプ氏は、防弾ガラス越しに演説し「死に直面しても屈しない。われわれはこれまで以上に団結し、勝利に近づいている」と支持者を鼓舞。銃撃で負傷した直後に発した「ファイト(戦え)」というフレーズを再び呼びかけると、総立ちの聴衆は連呼して応じた。 集会には電気自動車(EV)大手「テスラ」などを率いる実業家のイーロン・マスク氏も登場。「米国の憲法と民主主義を守るために、トランプ氏の勝利が必要だ」と訴えた。 会場には演説の10時間以上前から熱狂的な支持者による長蛇の列ができ、数万人が詰めかけた。7月の銃撃事件を会場最前列で目撃した建設業のピーター・アームストロングさん(22)は「再び演説に立つには勇気がいる。彼なら経済も立て直してくれる」と期待した。◆被災者を激励、救援物資を箱詰め
一方、ハリス氏は9月に南東部を直撃したハリケーン「へリーン」の被害状況を調査するためにノースカロライナを訪れ、対応に当たる州や地方の当局者を激励。「被災者を助けるための人的・物的資源の投入を惜しまない」と強調した。 トランプ氏は現政権の災害対応を「ひどい」と攻撃している。ハリス氏は2日に南部ジョージア州の被災地を訪問したばかりで、5日は救援物資の箱詰めも手伝い、ボランティアに「私たちは長きにわたってここにいる」と約束。有権者らの懸念払拭に努めた。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。