アメリカ国防総省のライダー報道官は7日、記者団に対し「イスラエルが自国を守る権利を理解し、支持している。しかし、私たちの行動が緊張を高めたり誤算を生じさせたりして事態がコントロールできなくなる状況に発展することは望んでいない」と述べ、中東情勢が悪化することは避けたい考えを強調しました。

そのうえでオースティン国防長官とイスラエルのガラント国防相が9日にアメリカで会談を行うと明らかにしました。

中東ではガザ地区やレバノンでの戦闘に加えて先週行われたイランからの大規模なミサイル攻撃へのイスラエルの対抗措置が懸念されていて、会談ではこれについても議論が交わされるとみられます。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相はガザ地区でイスラエル軍とハマスの大規模な戦闘が始まってから7日で1年となったのに合わせて動画で声明を発表し「われわれはこの戦争の目標としてハマスを倒し、生死にかかわらずすべての人質を取り戻すことを掲げ、それを実現しつつある。これは神聖な使命だ」と述べました。

そして、「将来にわたってガザからイスラエルの脅威となるものを排除し、避難している住民を安全に帰還させるまで歩みを止めない」として攻撃を続ける姿勢を強調しました。

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