FRBは9月に開いた金融政策を決める会合で、0.5%の大幅な利下げを決定しました。

利下げは4年半ぶりで、記録的なインフレを抑え込むため異例のスピードで利上げを行い高い金利水準を維持してきたFRBの金融政策は、大きな転換点を迎えました。

9日に公表された会合の議事録によりますと、インフレ率の低下が大きく進んだことから、大多数の参加者が0.5%の大幅な利下げを支持しました。

一方で何人かの参加者は、失業率が低い水準でインフレ率もいくぶん高いままだなどとして、0.25%の利下げが望ましいという見方を示していたことがわかりました。

アメリカでは10月4日に発表された9月の雇用統計で、農業分野以外の就業者の伸びが市場予想を大きく上回るなど、労働市場の堅調さが続き、FRBは利下げを急がないのではないかとの見方が広がっています。

公表された議事録でも、参加者たちは今後の金融政策について、経済指標が予想どおりであれば時間をかけて利下げを進めるのが適切だろうという認識で一致していて、引き続き雇用や物価のデータが焦点となります。

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