【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズは12日、イスラム組織ハマスが戦闘の発端となった昨年10月のイスラエル奇襲の前に、計画を検討する秘密会議を複数回実施し、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラやイランに支援を要請していたと報じた。ハマスの内部文書を入手したとしている。  同紙によると、文書はハマス側が作成した奇襲に関する10回分の会議録。今年1月、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザのハマス地下司令部を捜索した際に発見した。イランは同紙の取材に対し、攻撃への関与を否定している。  文書によると、攻撃は2022年秋に実施する計画だったが、イランとヒズボラに参加するよう説得するため遅らせた。23年7月、ハマスは高官をレバノンに派遣し支援を求めたが、イランの司令官とヒズボラ側は基本的に支援するとしながらも「準備に時間が必要だ」と伝えた。  結局ハマスはイスラエルの新しい防空システムの配備を阻止するため、単独での攻撃を決断。ヨルダン川西岸での占領拡大を食い止めたいとする意向も反映した。


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