【NQNニューヨーク=横内理恵】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比201ドル36セント高の4万3065ドル22セント(速報値)で終えた。連日で最高値を更新した。米景気悪化への懸念が薄れていることや主要企業の業績改善期待から買いが優勢だった。
10月半ばにかけて発表された米経済指標が米景気の底堅さやインフレ鈍化基調を示し、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの見方が強まった。JPモルガン・チェースなど大手金融機関が前週末に発表した2024年7〜9月期決算が市場予想を上回り、今週から本格化する主要企業決算への期待も高まっている。
ハイテク大手やディフェンシブ株などを中心に物色が活発だった。景気敏感株の一角などへの売りでダウ平均は安く始まったが次第に上げに転じ、この日の高値圏で終えた。14日はコロンバスデーの祝日で債券・外為市場が休場で市場参加者が少なく、薄商いだったため、値動きは大きくなりやすかった。
ダウ平均ではアップルやマクドナルド、トラベラーズが高い。ユナイテッドヘルス・グループやセールスフォースも上げた。一方、アナリストが投資判断を引き下げたキャタピラーやアムジェンは安い。従業員のストライキが長引くなか、前週末に人員削減や新型機の納入遅れを発表したボーイングも売られた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比159.748ポイント高の1万8502.685(速報値)と7月以来の高値で終えた。エヌビディアやクアルコム、半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)の上昇が目立った。アルファベットも上げた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も続伸し、最高値を更新した。
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