北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が視察した、砲兵の指揮官を養成する学校での砲弾の発射訓練(朝鮮中央通信=共同)

 【北京、ソウル共同】韓国軍は15日、北朝鮮が同日正午(日本時間同)ごろ、南北をつなぐ道路の北朝鮮側の一部区間を爆破したと明らかにした。  北朝鮮国防省の報道官は13日夜、韓国から飛来した無人機が「領空侵犯」したとする問題を巡り、再び無人機が飛来した際の撃墜や報復、軍事衝突を想定し準備態勢に入るよう軍が各部隊に指示したと発表。金正恩朝鮮労働党総書記は14日、国防分野の幹部を集めて状況報告を受けた。朝鮮中央通信が伝えた。南北間の軍事的緊張が激化している。  北朝鮮の軍総参謀部が12日、軍事境界線付近の砲兵部隊などに対し「完全射撃準備態勢」を取るよう命じた。八つの旅団が武装して待機。「敵の特定対象物」への攻撃を検討しているという。金正恩氏は14日、軍事活動の当面の方向性を示した。  無人機は平壌上空で体制を批判するビラをまいたとされる。国防省報道官は今回の無人機を離陸させるには滑走路など大がかりな施設が必要だと主張し、仮に韓国の民間団体が実行したとしても、韓国当局が気付いたはずだと責任を追及した。


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