ブリンケン米国務長官、オースティン米国防長官(ともにロイター=共同)

 【ワシントン共同】米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官は13日、イスラエルのガラント国防相らにパレスチナ自治区ガザの人道状況改善に向けた具体的な措置を30日以内に取るよう求める連名の書簡を送付した。人道支援を妨げれば軍事支援を停止する可能性もあると警告した。アクシオスの記者が15日、書簡のコピーをXに投稿した。  11月の米大統領選が3週間後に迫る中、勝敗を左右する中西部の激戦州ミシガンで民主党を支持してきたアラブ系住民がバイデン政権のイスラエル寄りの姿勢に批判を強めている。政権はイスラエルに軍事支援の見直しをちらつかせて行動を促す狙いだが、効果は不透明だ。  一方、オースティン氏は13日、米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」のイスラエル配備を発表。14日に部品と、運用に当たる米兵の先遣隊が現地に到着した。イランの攻撃からの防衛には協力し、イスラエルに硬軟両様で揺さぶりを掛けようとしている。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。