1986年4月26日に発生したチョルノービリ原発、ロシア語でチェルノブイリ原発の事故では、消火活動にあたった消防隊員などおよそ30人が大量の放射線を浴びて亡くなり、地域の住民の間で健康被害が広がりました。

事故から38年となった26日、現地では犠牲者を追悼する式典が開かれ、参加者が慰霊碑に花をたむけたあと、議会にあたる最高会議のボンダレンコ環境政策委員長が「英雄たちが世界を放射能汚染から救った」とたたえました。

また、この日にあわせてゼレンスキー大統領はSNSにメッセージを出し、ロシアが占拠を続ける南部のザポリージャ原発を解放しすべての原子力施設を守るため、全世界がロシアに圧力をかけるべきだとしたうえで「そうすることでのみ世界は新たな放射線災害を経験しないですむ」と訴えました。

ザポリージャ原発を巡っては、今月上旬に3日連続で攻撃があり、ロシア側は、ウクライナ軍の無人機による攻撃だと発表しましたが、ウクライナ側はロシアの自作自演だとしています。

IAEA=国際原子力機関は「原発への攻撃は許されない」と強い危機感を示していて、ロシアによる軍事侵攻が原子力施設での重大な事故につながらないか懸念されています。

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