トランプ前米大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は17日放送のポッドキャスト番組のインタビューで、ロシアが侵攻するウクライナのゼレンスキー大統領について「戦争を始めるべきではなかった。負け戦だ」と批判した。ロシアが侵攻を始めたことを否定する発言とも受け取れ、民主党候補のハリス副大統領陣営が反発を強めるとみられる。  トランプ氏はロシアのプーチン大統領を指導者として高く評価しており、2021年の離任後にも対話したと報じられている。侵攻を正当化するプーチン氏寄りの姿勢が顕著で、ウクライナを支援する欧州の米同盟国に動揺が広がりそうだ。  ウクライナへの軍事支援に消極的なトランプ氏はゼレンスキー氏について「最も偉大なセールスマンだ。米国に来る度、われわれが1千億ドル(約15兆円)を与えている」と誇張して皮肉る一方「ウクライナ人を気の毒に思う。彼を助けたくないと言っているわけではない」とも述べた。ウクライナの戦争はバイデン大統領が「扇動した」との持論も展開した。


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