【ワシントン=八十島綾平】米共和党大統領候補のトランプ前大統領は、18日公開の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版のインタビューで、中国が台湾封鎖を実行した場合は「150〜200%(の関税)を課税する」と述べた。
中国の人民解放軍は14日に台湾周辺で大規模な演習を実施した。台湾を包囲して封鎖する作戦に向けた演習とみられる。WSJはそうした事態になればトランプ氏が中国との貿易を完全に遮断する可能性もあるとも報じた。
トランプ氏はインタビューで、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との関係について「彼とは友人『だった』」と話した。そのうえで「私は(習氏に)『もし台湾に行くというのなら、すまないが150%から200%の税金をかけることになる』と言うだろう」と述べた。
台湾封鎖が現実に起きた場合の米軍の展開については明言を避けた。トランプ氏は「習氏は私がかなりクレージーだと分かっているから、そんなことを迫られることにはならないだろう」と話した。
トランプ氏は、ロシアのプーチン大統領との関係についても触れた。以前プーチン氏に「ウラジミール、もしウクライナを攻撃したらモスクワのど真ん中を攻撃するぞ。あのクソみたいな(大統領官邸の)ドームを吹っ飛ばす」と伝えたとして、自身が米大統領に返り咲けばロシアを押さえ込めるとアピールした。
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