旧ソビエトのモルドバでは20日、EU加盟を推進してきた現職のサンドゥ大統領とロシアとの関係も重視する親ロシア派の候補者などが争う大統領選挙と、EU加盟の是非を問う国民投票が行われました。

中央選挙管理委員会によりますと、一部を除いて開票はほぼ終わり、国民投票は、EU加盟に「賛成」が49.44%、「反対」が50.56%できっ抗しています。

大統領選挙では、サンドゥ大統領が41%の票を獲得してリードする一方、ロシアとの関係も重視する元検事総長のストヤノグロ氏も26%となっていて、どの候補者も過半数を獲得しなければ来月3日に決選投票が行われることになります。

今回の投票をめぐっては、モルドバ政府がロシアが大規模な買収や偽情報の拡散による選挙介入を行ったと批判を強めていて、サンドゥ大統領は投票終了後に声明を発表し「外国の勢力と結託した集団がモルドバを不安定な状況に追い込むために最も恥ずべき手段で攻撃してきた」と非難しました。

現政権で続いてきたEU加盟の路線が維持されるのか注目されています。

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