イスラエル軍の空爆を受けたレバノン南部で、町を覆う煙=20日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は20日、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの関係が指摘されるレバノンの金融機関を標的に集中的な空爆を実施した。レバノンの国営通信によると、首都ベイルート南部を中心に10以上の関連施設が攻撃された。軍は「ヒズボラの資金源となりテロ活動を支援している」と主張した。  この金融機関は米政府の制裁対象に指定されている。軍は、ヒズボラが武器購入や戦闘員への給与支払いに利用していたとしている。ロイター通信によると、レバノン国内に30以上の支店を持ち、うち約半数はベイルートにあるという。  一方、米ニュースサイト、アクシオスは20日、イスラエルがヒズボラとの終戦条件を米政府に提示したと報じた。レバノンの主権を大きく損なわせる内容で、米政府高官は同意の可能性は極めて低いとみている。米政府のホックスティーン特使は21日、ベイルートでレバノン政府高官らと会談。イスラエルメディアによると、ブリンケン米国務長官が22日にイスラエルを訪問する。


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