【ワシントン=浅井俊典】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領(78)は20日、東部ペンシルベニア州にあるファストフード大手マクドナルドの店舗で、フライドポテトを揚げる姿などを報道陣に公開した。不動産王として知られるが、庶民になじみが深い店での「アルバイト」姿を見せ、労働者層にアピールする狙いがある。

トランプ氏(資料写真)

 州最大都市フィラデルフィア郊外の店舗の調理場に立ち、従業員に教えられながらフライドポテトを揚げて塩を振り、ドライブスルーの窓口で支持者に手渡した。ワイシャツと赤いネクタイにエプロンをしたトランプ氏は「この仕事が好きだ」と満足げに語った。  AP通信によると、陣営が地元フランチャイズのオーナーに要請して実現。前大統領の訪問中は店舗に一般客を入れず、周辺の道路も封鎖された。

◆ハリス氏は批判「生活のために働くということが分かっていない」

 民主党候補のハリス副大統領(60)も中間層出身の生い立ちを強調するために大学時代にマクドナルドでアルバイトをしたと語っており、今回の就労体験は対抗する意味合いもある。トランプ氏は根拠を示さず「彼女が働いたことはない」と主張している。  ハリス陣営は声明で「どれだけ演出された写真撮影をしても、生活のために働くというのはどういうことかを理解していない」とトランプ氏を批判した。 

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