朴裕河・世宗大名誉教授=2023年11月(共同)

 【ソウル共同】韓国のソウル高裁は12日、旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして名誉毀損罪に問われた朴裕河・世宗大名誉教授(67)の差し戻し審で、罰金1千万ウォン(約110万円)とした二審判決を破棄し逆転無罪判決を言い渡した。  最高裁が昨年10月「学問的な主張」に当たるとして「無罪の趣旨」の判断を出し、審理を高裁に差し戻していた。  朴氏は著書で、慰安婦問題を帝国主義下での女性の人権問題と指摘した一方、当時の慰安婦と日本軍は「同志的関係」にもあったなどと表現。元慰安婦らは名誉毀損に当たるとして2014年に告訴し、検察が在宅起訴した。


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