プラントは、JICA=国際協力機構の支援を受けて富山市に本社がある廃棄物の処理などを手がける会社が製造し、インドネシア・バリ州のバドゥン県に設置しました。

生ごみを分解する微生物の活動を促し、スクリューでかき混ぜて堆肥に変えるもので、排水やにおいを抑えながら、1日最大で50トンのごみを処理することができます。

バドゥン県では埋め立て場の収容能力が限界に達しているということで、県の担当者は「直接捨てるごみをなくしていくことで衛生環境を守っていきたい」と話していました。

プラントを製造した企業の石橋隆二社長は「これを機にさまざまな方面から視察に来てもらい、ごみを資源にしていくという考え方が広がっていけばうれしい」と話していました。

世界銀行のまとめによりますと、インドネシアは生ごみなど生活で出るごみの量が世界で5番目に多いうえ、ごみ処理のおよそ7割を埋め立てに頼るなど課題を抱えています。

JICAは、生ごみを堆肥に変えることで、投棄されるごみの量だけでなく河川や地下水の汚染を減らす効果が期待できるとしており、同様の課題を抱える国にも支援を広げていきたいとしています。

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