ロシアのミサイル攻撃でできた穴を調査するウクライナの警察官(27日、ハリコフ州)=ロイター

ロシア軍は27日、ウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州やハリコフ州、西部イワノフランコフスク州などを精密誘導兵器で空爆した。ウクライナ側によると少なくとも3カ所の発電所が深刻な損傷を受けた。ロシア通信などが伝えた。

一方、ウクライナ軍は26日夜から27日未明、ロシア南部クラスノダール地方と、隣接するクリミア半島に大規模な無人機攻撃を実施した。ロシア国防省は計68機を撃墜したと発表したが、同地方のコンドラチェフ知事は製油所が損傷を受けたと明らかにした。タス通信によると製油所は一部稼働停止を強いられた。

このほか、クリミア半島とロシア南部を結ぶクリミア橋が一時通行止めになった。

またウクライナ情報筋は26日、ロシアの首都モスクワにある同国国防省の飛行場を25日夜から26日にかけてウクライナ側が攻撃し、ヘリコプターを破壊したと明かした。

ウクライナの首都キーウ(キエフ)市当局は26日、市内二つの病院から患者らを緊急避難させていると発表した。病院にウクライナ兵がいるためロシア軍の標的になるとの動画がインターネットで出回っていることを受けた措置。市当局は兵士がいるとの主張は「虚偽で、ロシアの挑発行為だ」と批判した。(共同)

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