【マニラ=藤田祐樹】アジア開発銀行(ADB)は24日、浅川雅嗣総裁の後任を選ぶ総裁選挙の立候補者が日本の神田真人前財務官のみだったと発表した。28日から11月27日まで信任投票を実施する。加盟国の信任を得られれば、11月28日に正式に次期総裁に選出される見通しだ。
ADB総裁は69加盟国・地域による選挙で選ばれる。浅川氏が来年2月に辞任すると表明したのを受け、10月23日まで立候補を受け付けていた。立候補が1人だった場合でも信任投票で投票数と議決権の双方で過半数を得る必要がある。投票結果は11月28日に公表する。
ADBは1966年の創設から現総裁の浅川氏まで10代続けて日本が総裁を輩出してきた。神田氏が信任投票を経て正式に選出されれば、11代連続で日本人が総裁を務めることになる。
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