20日、モルドバで行われた国民投票と大統領選の開票作業=キシナウ(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】旧ソ連構成国モルドバで20日に実施された欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票と大統領選について、モルドバの警察当局は24日、ロシア側から買収目的で計3900万ドル(約59億2千万円)が有権者に支払われていたと発表した。地元メディアが報じた。  事前の世論調査では加盟賛成が多数を占め、サンドゥ氏の大勝も予想されており、加盟阻止を狙うロシア側の選挙介入が指摘されていた。  警察によると、9月に1500万ドル、10月に2400万ドル以上がロシアの銀行を通じて送金された。約14万の口座に140万件以上の不正な取引が確認されたという。ロシアに亡命したモルドバの親ロシア政党創設者、イラン・ショル氏が関与したとしている。  投票日直前の今月14~17日に取引が急増していた。警察は、現金を受け取った有権者も捜査対象になると表明した。  国民投票では、加盟賛成が反対をわずかに上回り、大統領選では親欧米の現職サンドゥ大統領と親ロシアのドドン前大統領の支持を受ける元検事総長ストヤノグロ氏が決選投票に進んだ。


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