中国・陝西省では最近、農村地域のとある風習がはき違えられ、社会問題になっているという。

収穫前のトウモロコシ狙うドロボーを花火で撃退

中国・陝西省にある畑の真ん中で10月15日に撮影されたのは、駆け回る車から乱れ飛ぶ花火に逃げまどうドロボーたちの姿だ。一体何が起きたのか。

ぞろぞろと畑に入る集団(中国SNSより)
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別の日、畑に駆けつけていた多くの住民たち。一見遊んでいるように見えるものの、実は全員がドロボーだ。映像には、撮影者が「見ろよ、こんなに大勢いるぞ。祭りだな!」と話す声も記録されていた。

ドロボーたちの狙いは収穫機が取りこぼしたトウモロコシ。一心不乱に、持参した大きな袋につめていた。

元々は「あまりもの」を持ち帰る風習(中国SNSより)

中国の農村地域では、収穫機がとり切れなかったトウモロコシなどを近くに住む人が食糧用に持って帰る風習があり、農家も目をつぶってきた。しかし最近になってこの風習がはき違えられ、社会問題になっているという。

収穫前のトウモロコシを盗むドロボー(中国SNSより)

なんと、収穫する前のトウモロコシをもぎ取っていくドロボーと化していたのだ。映像には、撮影者が「来たぞ!早くとっちまえ!」とあおる様子も捉えられていた。

注意しても、次から次にやってきてはトウモロコシを盗んでいくドロボーたち。もはや農家も見過ごすわけにはいかなくなった。

中国のメディアなどは、被害を受けた農家は畑にロケット花火を乱射し、ドロボーを追い払う実力行使に出たと伝えている。
(「イット!」 10月21日放送より)

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