アンネ・フランクは第2次世界大戦中、ナチスによるユダヤ人の迫害から逃れようとオランダのアムステルダムの隠れ家で生活していましたが、1944年、秘密警察に見つかって拘束され、アウシュビッツ強制収容所などに送られたあと、15歳で亡くなりました。
アムステルダムにある博物館「アンネ・フランクの家」によりますと、アウシュビッツ強制収容所が解放されて来年1月で80年となるのに合わせて、初めて隠れ家が実物大で再現され、アメリカ ニューヨークで展示されることになりました。
現在は800枚におよぶ隠れ家の写真や「アンネの日記」の記述をもとに、隠れ家が見つからないよう入り口に設置されていた本棚やアンネが使っていたベッドなどの製作が進められています。
アメリカのユダヤ人やイスラム教徒の団体によりますと、イスラエルとハマスの戦闘が始まった去年10月以降、アメリカではユダヤ系住民やイスラム教徒への嫌がらせなどが急増したということです。
「アンネ・フランクの家」のロナルド・レオポルド館長は「いまの世界情勢を考えると、アンネの話は過去のものではない。反ユダヤ主義やそのほかの集団への差別に立ち向かい、よりよい世界を目指さなければならない」と話しています。
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